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 Episode:21 
 
  
地下都市
 
この世界には、幾つもの打ち捨てられた地下都市がある。中には過去に登場したように、未登録市民の住居となっているものも存在するが、今回ジョセフが一同を連れて行った場所は、その中でも最古の存在であった。それは、過去にこの惑星に植民して来た人間が、地表のテラフォーミングか完了するまでに住んでいた場所である。これは、元々この惑星までやってくるのに使用した宇宙船の居住区を利用し、すぐ住む事が出来る環境を構築したものであった。人口が増えるに従い、徐々に周辺へと開拓の手を広げ、多数の地下都市を構築していった。

 
  
エウノミア
 
R.U.Cの最深部にある地下の湖、そこに位置する管理コンピュータがエウノミアである。この世界では、都市周辺は荒野であり、水の供給は極めて限られている。また、ジェレミーがエネルギー市場の独占に抵抗しようとした事からわかる様に、エネルギーも管理されている。これらの生活に必須のインフラである水、ガス、電気を完全に管理していたのは、本当はR.U.Cではなく、このエウノミアだった。更に政治行政立法全てを管理していたのも、同様にエウノミアであった。


 
  
ローズとアクセラの能力
 
コンピュータとリンクし、それを上回る思考速度でコンピュータのプログラムを改変する能力、それが二人の能力であった。当初、アシュレイはアクセラにてその実験を行っていたが、ローズを手に入れた事で、この計画は大いに前進した。それは、ローズは単純にリンク能力だけではなく、身体能力も含めた全体的なレベルの底上げがされている、理想的なプロシードだったからである。


 
  
強制覚醒パルス
 
アクセラが過負荷に耐え切れず、ロボットを制御し切れなくなった事で、自己防衛システムが稼動した。それに伴い、コントロールはアクセラの手を離れ、ロボットの自律的行動に移行した。アクセラ自体も、意識を一時的に喪失し、強制覚醒パルスによって自己防衛システムの管理化に置かれる事になった。以後の行動は、アクセラの意思と言うよりも、ロボットの防衛反応だった、と言えよう。